2008年11月5日水曜日

コンサルタントの「質問力」 野口吉昭著

実は、フォトリーディング講座を一緒に受講した人たちと、「毎日最低1冊本を読んでお互いにメールで報告し合おう」ということになりました。ということで今日の1冊。



この本は、コンサルタントとしてクライアントにどういう質問をすべきかについて論じた本ですが、一般的なケースにも適用できる内容です。相手のことを良く調べて仮説を立てた上で、「~と認識していますが、どうお考えですか?」をすべきとのこと。また、仮説を元に事前にインタビューのストーリーを考えておき、かつ相手の反応に応じてストーリーを切り替えられる柔軟性を持つべきとのこと。事例に羽生義治さんの話が出てくるあたりは、内田和成氏の仮説思考にも通じるところがあります。

ロジカルシンキングの部分で、トップダウンアプローチとボトムアップアプローチをどう使い分けるべきかというところは、図も含めて非常に説得力のある書き方がなされていました。質問する相手によってアプローチ方法が異なり、現場担当者から出てくる問題は、大抵の場合ロジックツリーの末端(枝葉の最先端)になり、ボトムアップで問題点の本質についての仮説を立てると同時に、トップマネジメントへの質問では、予め仮定をおいた本質から掘り下げていく。いずれのアプローチでも本質は同じものになるはずで、ここを早い段階で捉えることが重要。

これだけ気軽に読める仮説思考の本は貴重ですね。どこの書店でも平積みしているかと思いますので、興味のある方は読んでみては如何でしょうか?

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