2010年2月28日日曜日

日経電子版の値段

三月末から日経がオンライン版を出しますが、その値段が「あり得ない高さだ」という意見が多いようですね。

確かに高いですが、個人的な意見としては、正直まぁ妥当なところではないかと思っています。

理由はというと、、、

1. 日経の読者層には相当な高所得層が多く、この層の多くは便利になれば金に糸目を付けない。(+月1000円はまぁ妥当)
2. 現在日経を読んでいない層は、電子板になったところで読まない。お金を払わなくてもある程度の質の情報は簡単に手に入る。電子版onlyの値段をあまり安く設定したところで、新たな読者の獲得は困難だし、日経のプレミア感が失われて、既存の広告主を失う恐れもある。(電子版onlyで4000円もまぁそんなもん?)
3. そもそも日経には競合がいないに等しいので、頑張って値段で差別化する必要性が低い。

といったところでしょうか。

まぁ色々な見方はあるかとは思いますが、深刻なデフレが進む世の中で、自分達の強みを理解した上で、ビジネスの継続性を熟慮した上での価格設定だと個人的には思います。

ちなみに私は日経電子版には全く興味なし。米国版のWall Street Journalの電子版を取ってますが、こちらもかなり高いのでそのうち止めるかも…。(^ ^;;)

2010年2月21日日曜日

トヨタという会社

トヨタのリコールで大騒ぎになっていますね。いよいよアメリカの議会に社長が呼び出しを食いました。

一体トヨタはどうしてしまったのでしょうか。

トヨタと言えば「カイゼン」。トヨタのカイゼンと言えば、アメリカのビジネススクールの教科書やケーススタディにも出てくる、世界的なベストプラクティスです。

この「カイゼン」は、社員一人ひとりが日々必ず何かを改善していかなくてはならないという「文化」。トヨタの低コストや高品質は、まさにこの社員一人ひとりの取り組みからできたのだと思います。

一方、豊田喜一郎が創業したこの会社、豊田家が長期に渡って経営に携わってきたことが社内の求心力になってきたことは確かでしょうけど、その経営手法が世界的に認められているかというと、正直 “Who is Toyoda?” という感じでしょう。

そんな中で現在社長を務める豊田章男氏。この不況を創業家の求心力で乗り切るという意図らしいですが、社員が置き去りになっています。しかもこの章男氏、アメリカのビジネススクールを卒業した後投資銀行に勤務して、その後トヨタ入社。投資銀行からトヨタに入る意味が私には全くわかりません。「俺豊田家の長男だし、トヨタ入っとけばいずれ社長になれるだろう」という下心が透けて見えます。案の定、リコール問題よりダボス会議優先。社員としてみれば、「こんな会社でやってられっか!」という感じでしょう。そもそも世界的に見れば、これだけの規模の上場企業の社長が半ば世襲のような形で決められているという事実だけで Unbelievable です。

 

今回のリコール、一番かわいそうなのはトヨタ社員ですね。

 

事態の収拾には、社長辞任しか無いでしょう。

開発哲学の大転換@パナソニック

久しぶりの書き込みになってしまいました。

先日の日経新聞によれば、パナソニックでは最近開発哲学の大転換を行っているらしいです。何でも「何があればより便利か」から「何があれば十分か」に転換するとか。

これって実はパナソニックに限らず、多くの先進的な企業で行われていると思うのは私だけではないでしょう。私の身近なところでは、Googleがまさにその1つですね。あのChrome OSを見たときは衝撃でした。本当に必要最低限しか無い。インドのTata Nanoも衝撃的でした。

でもパナソニックの転換はまだまだこれからかもしれません。最近ディーガを買いましたが、機能がてんこ盛りでもうグチャグチャ。しかも遅くてよく止まります・・・。頑張れ、パナソニック!