2009年3月30日月曜日

歯医者

今年度も終わりに近づいたので、近所の歯医者に検診と歯石除去に行ってきました。

そしたら、なんと私の歯は食いしばりすぎで、磨り減ったり欠けたりしてしまっていて、さらに歯茎も後退してしまっているとのこと。「どうもしみるなぁ」と思っていたところは、歯茎が後退したり歯が欠けてしまって、神経が過敏に反応しているためらしいです。

歯は食いしばりが減れば自然に治るとのことでしたが、私の場合なんと顎の骨まで磨り減っているらしく、これはもう治らないとのこと。本人は特に食いしばってる意識してないんですけどね・・・。(^ ^;;)

それにしてもこの歯医者、設備が物凄く充実していて、歯のカラー写真やレントゲンがパソコンで見られるようになっていました。前に行っていたところでは、「ここらへん怪しいから削っちゃいましょう」とか言われて、どんどん歯を削られたんですが・・・。

歯医者によって治療の質はここまで違うものなんですねぇ。

2009年3月27日金曜日

最近の体調

以前の記事で「バーンアウト状態」と書きましたが、お休みも頂いたおかげで、最近はかなり調子が良くなってきました。

でも、先日薬を朝昼共に飲み忘れたら、夕方貧血のような状態に。
まだまだ時間をかける必要があるようです・・・。

出現する未来 P. センゲ, O. シャーマー, J. ジャウォースキー, S. フラワーズ著

今回は、フォトリーディング講師で右脳開発に詳しい寺下先生からご推薦頂いた本を読んでみました。



この本では、著者達の会話や行動がドキュメンタリー風に描かれていますが、その背景にある「U理論」と、世界と自己との関わり方に関する考察には、驚くべきものがあります。あまりに深い話で、じっくり噛み砕きながら読む必要がありますが、こうした考え方は今後数十年、数百年のうちに、人類の存在に欠かせないものになり得ます。中には「引いて」しまう人も多いかもしれませんが・・・。

まず、物事の本質を見極める最初の段階として、「保留」という概念が定義されます。これは、習慣的思考から自分自身を切り離すことで、本質に気づく可能性を高めるという動作。例えば「雑念を振り払う」ために瞑想するということがこれにあたるでしょう。

次の段階は、「転換」、つまり、物事の対象ではなく根源に関心を向けること。木で例えれば、木の枝葉や幹ではなく、土に隠れている木の根の部分を見ること。

この2つの段階は、「U理論」の基本動作に対応。U理論は①センシング(現実に埋没し状況と一体となる)、②プレゼンシング(出現する未来の内側から見る現在を見直す)、③リアライジング(大きな世界を共に作る)というプロセスからなります。言葉づらだけではちょっと難しいですかね・・・。

このような思考方法は現代の世の中でも全くできていないという状況を、本書では次の例を挙げることで論じています。清涼飲料水会社が先進国の特定の人々にミネラルウォーターを提供することと、ヒトラーの秘書がヒトラーの命令に従って冷徹な行動を徹底したことは、本質的には同じで、「全体」が見えていない行動。この「宇宙」の存続のためには、「全体」の存在を感じ、それと一体になる必要がある、とこの本は説いています。うーん、深い。

全てのモノは「全体」の一部である、という考え方についての例も、非常に興味深いです。ちょっと嘘っぽいと思われる方もいるかもしれませんが、精製した水をそのまま凍らせると単純な結晶しかできない一方で、クラシックを水に「聴かせ」た後に凍らせると、その音楽の性格に似た結晶ができるという実験結果が、その例の1つです。写真つきで出ていて、ちょっとびっくりです。

騙されたと思って一度読んでみると、新たな「世界」が見えてくるようになる一冊なのではないでしょうか。

2009年3月25日水曜日

退職発令

今月末付けで、これまで9年間勤めた某通信系ソフトウェア会社を辞め、某世界最大の独占ソフトウェア企業に転職します。某通信系ソフトウェア会社には米国留学もさせてもらっており、その費用(約1400万円)は帰国5年以内に辞めると会社に返却することになっています。もちろん自分としては辞めるなんて帰国直後まで夢にも思っていませんでしたが、費用を返還してでも辞めるということを選びました。

辞める会社に対して悪いことを言うのも何かと思いますが、辞める理由はというと・・・

・上司陣からの期待が予想以上に大きかった。直属の上司だけでなく、マネジメント(管理職)の立場の多くの方々とやり取りする中で、意見の対立の狭間に立たされることも多く、ある種のバーンアウト状態になった。また、「社費留学から帰国してきた」ということに対して、必要以上のプレッシャーを感じてしまっていた。

・自分としてはよりグローバルなビジネスをしたいという思いが以前から強く、イチからそれを立ち上げるくらいのつもりでいたが、実際にそれを行うのは会社の状況や方向性と合わないということがわかった。

・上記のような状況を受け、社内で自分のキャリアの先が全く見えなくなった。

でも、開発部門でワイワイやりながらモノづくりに励めた点、海外で面白い仕事ができた点、留学もさせてもらった点(結果的に費用は返すことにはなったが、社費留学制度がなければそもそも私は留学を考えなかったと思われます)など、自分のこれまでのキャリアはこの会社でなければ築けなかったことは確かです。また、大変多くの皆さんにお世話になり、感謝しています。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

♪恵比寿音楽祭♪の練習にお邪魔してきました!

日曜は朝から上野で「恵比寿音楽祭」の皆さんの練習を見学させていただきました。

普段音楽と全く関係の無い仕事をされている方々なのに、皆さんのピアノの腕前は凄かった!3人の方の演奏をそれぞれ聴いたんですが、それぞれ個性的な演奏で、それぞれの音楽の「世界」を創り出してました。何よりもピアノや音楽への愛情が感じられたのが、一応音楽をやっている私としては大きな収穫。東響コーラスで、次から次へと演奏会をこなしていく中で、この点は忘れがちなので・・・。

楽器は何でもアリとのこで、「歌をやらないか」と言って頂いているのですが、留学中のブランクがなかなか取り戻せておらず、やるとなると相当な練習が必要です・・・。(^ ^;;)

2009年3月24日火曜日

ドイツレクイエム

先日シューベルト「ロザムンデ」が終わったばかりですが、2週間後に迫ったブラームス「ドイツレクイエム」の練習が日曜の夕方早速行われました。

場所は♪恵比寿音楽祭♪の練習が行われた場所と同じ東京文化会館のリハーサル室。我らがコーラスマスターの大谷研二先生の指導で、2時間があっという間に過ぎました。

ドイツレクイエムは本当に名曲ですね!コーラス部分を歌っているだけで感動します。恐らくブラームスも相当の時間を費やしてこの曲を書いたんでしょう。本当に素晴らしい曲です。

なかなか演奏されることの少ない曲ですので、ご興味のある方は是非聴きにいらしてください!詳細はこちら

2009年3月22日日曜日

ユベールスダーン指揮のシューベルト

つい先日西本智実指揮のマーラー「復活」が終わったばかりですが、昨日は東京交響楽団の音楽監督でもあるユベール・スダーン指揮のシューベルトで、「キプロスの女王ロザムンデ」の演目に東響コーラスが出ました。

スダーンさん、かなり音楽作りが緻密。一方で、曲毎の世界を明快に創り出して、オーケストラやコーラスから実力以上の力を引き出していました。恐らくステージ上で一番音楽を楽しんでいたのはスダーンさん。それに上手く導かれたという感じでしょうか。なんていうか、格が違うって感じ。

ようやく終わったかと思いきや、二週間後の4月6日(月)には、またまたスダーンさんでブラームスの「ドイツレクイエム」。明日から早速練習です・・・。(^ ^;;)

2009年3月21日土曜日

詐欺被害・・・

皆様既にお察しのことかと思いますが、この3月で某通信系ソフトウェア会社を退職します(その詳細はまたの機会に・・・)。それに伴って、電○通○共○会の相○扶○部という組織に積み立てたお金が退職給付金として返ってくるのですが、なんと一時金として貰おうとすると、8割しか返ってこないと言うんですよ!

この組織は、財務状況が深刻な状況だったので、以前「積み立てたお金の元本は保証されるか?」という問い合わせをしたのですが、「保障される」という回答だったので、それを信じて積み立て続けてました。

でも、元本を全て受け取るには、年金として月約2万円ずつ受け取る必要があるというんです。

これって詐欺ですよね!?
金利を考えたらいずれにしても元本を保証してない!!

そう言えば、私の周りの人は次から次へと脱会してたな・・・あぁ、問い合わせの回答を信じていた私が馬鹿だった・・・。(-_-;;)

2009年3月19日木曜日

会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く 勝間和代著

私は通常、出版されてからあまり時間の経っていない本は買わないようにしているのですが、勝間さんの本ということと、書名に惹かれてつい予約購入してしまいました。(^ ^;;)



正直なところ、「会社に人生を預けるな」という表題と直接関係のある内容は、あまり書かれていないような気がしました。全体として、リスクとリターンの関係を考えることや、リスクを把握して場合によって果敢にリスクをとること、リスク管理能力を高めることなどを中心に勝間さんは述べています。特に「リターンを目標にしない」というのは、私には非常に印象的でした。例えば、最近では「年収10倍」とかいう目標を立てることが流行っています(?)が、それだけではやっぱりダメということですね。

でも「リスクは一生の友」「リスクはチャンス」という言葉には、私は非常に勇気付けられました。実は私、今まさに人生最大のリスクを取ろうとしているので・・・(詳細は後日)。

もう一つの印象は、日本の問題や将来についての不安について述べられている部分がかなり多いということです。勝間さん、次期衆院選あたりを視野に入れはじめた!?とも取れるような感じです。テレビ出演も多くなって、党側から声がかかることもありそうですしね。

2009年3月18日水曜日

IBMがSunを買収!?

WallStreetJournalに"IBM in Talks to Buy Sun in Bid to Add To Web Heft"という記事が出てました。いやぁ大変なことになってきましたねぇ・・・。
#私は初めタイトルを良く見ずに本文を読み、"International Business Machines Corp."ってどういう会社だっけ?とボケてました・・・。(^ ^;;)

2009年3月17日火曜日

キャリア制度廃止がやる気をそぐ???

今日の日経によると、昨日の参院予算委員会で、旧建設省出身で自民党の脇雅史氏が、キャリア制度を廃止して能力に基づき幹部を登用する新制度に対して、「やる気をそぐような改革」「幹部はきちんと仕分けをして自他共に認められるようにするべきだ」と発言したらしいですね。

まるで戦国時代の考え方ですね・・・信じられません。まぁ行政改革担当相の甘利さんにさらっと受け流されたようですけどね。

2009年3月16日月曜日

レバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則 本田 直之著

またまた本田直之さんのレバレッジシリーズからの1冊です。



タイムマネジメントというと、まずスケジュール手帳をどう使うか、という話になりがちですが、本田さんは大きなカレンダーを使うことを推奨されています。そして、予定ではなくまず明確なゴール(目標)を設定し、それを3ヶ月先までカレンダーに記入。そうすることによってまず全体を俯瞰して、その後、記入したゴールに向かうステップを記入していくことで、ムダの無い時間の使い方ができる、というのが本田さんの主張です。確かにその通りですね。

次に、これは実践されている方も多いかと思いますが、夕方等にアポイントをあらかじめ入れておき、自分のスケジュールを縛って、それまでに成果を出す、という手法も本田さんは実践されています。また、面倒なことや苦手なことも、あらかじめパターン化してカレンダーに書き込んでおくことで、やらざるを得ない状況に自分を追い込んでいるとのこと。ここはちょっと私には難しいかなぁ・・・。(^ ^;;)

最後に、時間密度を高める方法ということで、「レバレッジリーディイング」にも書かれており、かつフォトリーディングにも共通する「本・雑誌は全部読まない」ということ、通勤ラッシュ時に、特急電車より空いている各駅停車に乗乗って、移動時間を有効活用すること、昼食を30分前にずらすことで混雑を避けることなどが紹介されています。

他の「レバレッジ」シリーズと同様、非常に読みやすく実用的な内容でした。

The Secret 日本語版

皆さん既にご存知だったかもしれませんが、The Secretって既に日本語版が出版されているんですね。知りませんでした。



あの茂木健一郎さんも絶賛とのことです!私がこの週末受講した右脳開発講座にも関係する内容ですので、ご興味を持たれた方はどうぞ!

海賊対策の是非

今回はちょっと政治の話。

首相は「海賊は人類の敵」と発言したそうですが、これは人間の人格を無視した問題発言ですね。

というのはまぁどうでも良いとして・・・海賊を取り締まるのって問題の根本的な解決になっているのでしょうか?

そもそも海賊が何故出ているのか。普通のニュースや新聞では教えてくれませんが、数週間前のNHKこどもニュースで説明していました。

それによると、ソマリア沖で漁をするソマリアの人たちの邪魔をする他国の漁船が増えたのがもともとの始まりのようです。

漁を邪魔されて困ったソマリアの人たちに武装集団が武器を与えて、一緒になって海賊として他国の船舶を襲った、ということらしいです。

ソマリアは無政府状態なので、領海も無く人々の生活も担保されていない。そんな中、他国の漁船が食料を横取りすれば、まぁ争いは起きますよね。そんなところに自衛隊が派遣されても、焼け石に水という感じではないでしょうか・・・。

2009年3月15日日曜日

右脳開発講座を受講しました

この週末に、フォトリーディングを教わった寺下先生が開いている「右脳開発集中講座」を受講してきました。

初日は、気を高めたりラッキーカラーのパワーを感じたりと、驚きの連続でした。傍から見ると怪しい集団だったと思いますが・・・(^ ^;;)

二日目は、目標・ミッション設定と、他の研修でもやりそうなことをやりましたが、それは潜在意識に目的を認識させるため。実に奥が深い講座でした。

2009年3月14日土曜日

西本智実 マーラーと向き合う!

今週は水曜、木曜と東響コーラスの本番で、月曜、火曜はそのオケ合わせ。普通のサラリーマンにとってはかなり無理なスケジュールです・・・。でも、指揮はあの西本智実先生で、曲は何とマーラーの「復活」。世界中を飛び回っている指揮者と、とんでもない構成のオーケストラを必要とする曲ということで、かなり貴重なコンサートであることは確か。

本番は水曜が川崎シンフォニーホールで木曜が所沢MUSE。火曜のオケ合わせ、水曜の本番は何とWOWOWが取材に来ていました。もちろん撮るのは西本先生ですが・・・。でもステージ上にいたカメラマンが、本番の演奏中に失神して倒れてしまったのはちょっと残念。1時間半以上の長い曲で休憩も無しというハードな状況ではありますが、それはオケのメンバや指揮者も同じ。倒れるときの「ドーン」という大きな音は、ホール中に響き渡ってました・・・。

演奏終了後、何とスタンディングオベーションが!・・・でもどうやら西本先生のファンのようでした・・・何せ普通のクラシックファンは避ける最前列で、オーケストラの演奏会ではあまり見かけないオバサンたちですから・・・。まぁでもこれをきっかけに本当のクラシックファン、東響ファンになってくれるかもしれないので、良しとしましょう。(^ ^;;)

また、川崎の本番では歌詞の対訳を字幕で出す演出も。マーラーを得意とするソリスト2人の名演も相まって、より「復活」を理解してもらえたのではないでしょうか。まぁマーラーはホントによくこんな曲書けたよな、という感じです。

二日目の所沢MUSEでの演奏も、個人的にはなかなか良かった。ステージが狭い分ソリストやオケ、指揮者との距離も短く、一体感が川崎の時より強いように感じました。観客の反応も普通に(?)良く、コーラスが最後に退場する時にも拍手を頂くことができました。個人的にはこれって凄く嬉しい。もうオケのメンバも殆ど退場していて、お客さんも帰りつつあるのに、わざわざコーラスの退場を待って拍手をしてくださる。東響コーラスやってて良かった、と思う瞬間です。
#残念ながら川崎ではこれがありませんでした・・・。(^ ^;;)

と言っているうちに、実は来週土曜日もスダーンさん指揮でシューベルト「キプロスの女王ロザムンデ」があります。皆さん是非いらしてくださいね!!

2009年3月12日木曜日

心眼力 野口嘉則 著

この本は私たち家族がアメリカの田舎に住んでいた頃、わざわざ遊びに来てくれたご夫妻の旦那様からお送り頂いた本です。



この本も、やはり"The Secret"「非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣」にも共通するような思考法と共通する考え方が述べられています。ただ、著者の野口さんは高校時代に対人恐怖症で、それを大学で心理学を学ぶことを通して乗り越えられ、リクルートに入社、メンタルマネジメントの講師をされ、さらに自己啓発書の執筆でミリオンセラーを達成されたという経歴の持ち主で、本書も、野心家が成功するための方法というより、普通の人が如何に自己実現をしていくか、困難を乗り越えていくかという視点で書かれています。

瞑想のためのCDまで添付されていて、"The Secret"同様、繰り返し聞きたい内容です。

さらにこの本の売上げの一部は、セーブ・ザ・チルドレンを通して、世界の子供たちがよりよい生活を送るために使われるそうです。勝間和代さんの"Chabo!"にも似た取り組みですが、素晴らしいことです。

是非皆さんも一度手に取ってみることをおススメします!

The Secret [Audiobook] [Unabridged] Rhonda Byrne著

今日は欧米で大人気(?)な英語の本、というかオーディオブックです。本当は本を買おうと思っていたのですが、間違えてオーディオブックになってしまいました。しかし、恐らく本よりも臨場感たっぷりなので、かえって良かったかもしれません。



この本で言っていることは極めて明確で、"The law of attraction"、つまり、自分が心から望んでいることは必ず現実になる、ということです。何でも、「思うだけで実現するなんて教育上良くないんじゃないか?」なんていう議論が起こるほどの人気のようです。

しかし、これには裏側もあって、ネガティブ思考、つまり「~にはなりたくない」という思考を持っていると、逆にその状況になることを受け入れてしまう。つまり、「失敗はしたくない」という思いを強く持っていると、かえって失敗してしまうということです。

この辺は、例えば神田昌典さんの有名な「非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣」にも通じるところがありますね。でもこのオーディオブックは、数々の実体験者のコメントや気持ちをひきつける(?)音楽も入っていて、何やら洗脳されそうな程です。

でも、現実を振り返ってみると、「~には為りたくない」「失敗は避けたい」というネガティブな思考に陥りがちなのが実情ですよね。このオーディオブックはそんな時に聞くと、自然とポジティブな考え方に移行できるかと思います。

2009年3月7日土曜日

ユダヤ人大富豪の教えII 本田 健著

今回は、先日のユダヤ人大富豪の教えの続編を読んでみました。この本は、もともと「スイス人銀行家の教え」という書名で出版されたものです。



この本も、著者である本田健さんの実際のご経験を元に物語風に書かれており、とても面白くお金について学ぶことができます。私にとって衝撃的だったのは、「お金の支配から抜け出る」という教え。特に多くの日本人(もしくはアジア人)にとって、この考え方を理解するのは難しいと思われます。お金は貯めて必要なときに使うのではなく、川の流れのように流れていくものであり、追い求めたりケチってあまり出さなかったりすると、いずれ災難が起こるという考え方。まさに「金は天下のまわりもの」ということですね。お金を回さないと、結局お金が入ってこなくなる。

これは最近私も実感していて、自己投資を増やすと収入も増える(私はまだその予感がするだけですが・・・)とか、チップをはずむとより良いサービスが受けられるといったことが該当するのではないかと思います。私がメキシコのリゾート地であるカンクーンや、カリブ海クルーズに行った際にも、お金持ちそうな欧米人はチップ不要というルールになっているにも関わらず、いろいろなところでチップを出してました。チップを貰った従業員はそのお客さんのことを覚えるだろうし、より良いサービスをしようとするのは当然ですよね。

しかし、このチップの習慣の中にも「お金に支配されている」人はいます。私の知り合いは、カンクーン空港のトイレ掃除の作業員から、何もされていないのにチップを要求されたと話していました。この場合、払う払わないに関わらず要求された方は嫌な気分になりますし、要求した方も「仕事なんて適当にやって、チップをせびることに精を出そう」というやましい思いに支配されてしまうでしょう。いずれにしてもそれは悲しいことです。

また、「人生を変える知恵を学ぶ」という教えでは、神田昌典さん等が主張している「セルフイメージ」に繋がる考え方が述べられています。ひと言で言えば「自分は自分が思う自分になる」ということですね。

「ビジネスをマスターする」という教えも素晴らしい。Win-Winで全てがハッピーであって初めてビジネスは成功する。これは是非多くの人に知ってもらいたい教えですね。日々の仕事に追われてイライラして、愚痴や小言ばかり言っていてはビジネスは成功しないということでしょう。

前作に引き続き、本当に良い本に出会うことができました。

2009年3月6日金曜日

今度は英語版のフォトリーディング講座を受けてきました!

私がフォトリーディング講座を受講してからまだ4ヶ月程しか経っていませんが、日本人向けの英語版フォトリーディング講座が特別に開催されるということで、再び受講してきました。

そもそもフォトリーディングはアメリカで開発されたものなので、言語によらず適用できるはずなのですが、英文独特の文書構造(原則としてパラグラフはトピックセンテンスから始まる等)を意識した内容になっている上に、テキストのバージョンも最新のものになっていて、数多くの新たな学びがありました。講師の方はオーストラリア人で、普段は日本に住むイングリッシュスピーカーにフォトリーディングを教えているそうです。

英語の本のフォトリーディングだけでなく、日本語の本のフォトリーディングも上達した感じ。さらに、豪華仕出し弁当に加え、講師の方が独自に作られたスライドのコピーや、"PhotoReading Activation"というCD(アメリカで3〜40ドルで売られているらしい)もゲットして、かなりオトクな2日間でした。

2009年3月3日火曜日

はてしない物語 ミヒャエル・エンデ著

先日の「モモ」がかなり面白かったことと、妻や友人に薦められたこともあって、今度はこの本を読んでみました。





名前の通りひたすら長いですが、本の世界にすっかり引き込まれて、全く飽きることなくあっという間に読んでしまいました。ある小さな物語から別の物語へと次々に展開していく一方で、全体でも大きな「物語」になっていて、読み応えのある本です。また、舞台となっているファンタージエンは「不思議な」ものばかりで、かなり想像力をかき立てられます。

この物語の中でエンデは、少年バスチアンの不思議な経験を通して、「夢」「希望」や「愛」はどうあるべきかを暗示しています。やはりその中で最も重要なのは「愛」でしょうか。もちろんこの「愛」は男女の間のものではありません。この物語では家族の「愛」。辛い時や苦しい時、最後に受け止めてもらえる場所としての「愛」、という感じでしょうか。私自身の経験からも、このことには強い共感を覚えます。

私が書くまでも無いですが、おススメの本です。

英検の結果

先週の日曜日は、英検の二次試験(準1級と1級のダブル受験)と東響コーラスの出演オーディションが重なっており、また風邪気味な体調も合わさって、かなりの緊張を強いられた一日でした。

特に午後は、1時から早いもの順で英検1級の面接試験、その後四ツ谷から等々力まで移動して、2時20分から出演オーディションという過密なスケジュール。12時くらいから受付に並び、一番乗りで面接を受けて、何とか出演オーディションに滑り込みました。

で、結果は・・・


全て無事合格しました。ホッ。

2009年3月2日月曜日

悩む力 姜尚中 著

先日NHKに姜尚中が出ているのを見て、氏のベストセラー本を読んでみました。



本書で著者は、夏目漱石とマックス・ウェーバーの著書や生き方を引用しながら、以下の9つの「悩み」について語っています。

1.「私」とは何者か
2.世の中全て「金」なのか
3.「知ってるつもり」じゃないか
4.「青春」は美しいか
5.「信じる者」は救われるか
6.何のために「働く」のか
7.「変わらぬ愛」はあるか
8.なぜ死んではいけないか
9.老いて「最強」たれ

夏目漱石については、恥ずかしながら教科書に出てきたものを読んだ程度であり、マックス・ウェーバーに至っては、全く読んでいない私ですが、それでも非常にわかりやすい本。全体を通して著者は、悩みを抱えることで人間は成長できる、ということを主張しており、悩んでいることを肯定できるようになる1冊です。

個人的に特に印象に残ったのは、「人は相当の苦悩にも耐える力を持っているが、意味の喪失には耐えられない」という精神医学者で思想家で、アウシュビッツの強制収容所に収容された経験も持つV.E.フランクルの言葉の引用。「人は自分の人生に起こる出来事の意味を理解することによって生きて」いるというのが本引用に対する著者の解釈で、自殺する人の数が多い現代では、この「意味の喪失」と常に隣り合わせである、と著者は主張しています。実は私も、少し前にこういう状態に陥りそうになった時期があり、強く共感を得ました。皆さんは如何でしょうか?

一方、最後の章で著者は、「『死』を引き受けて、『怖いもの』なし」と述べ、著者自身のいくつかの「夢」を語っています。役者になりたいだとか、映画を作りたいだとか、ハーレーに乗って日本列島や朝鮮半島を縦断したいといったことを、「生き生きと」語っています。悩み抜き、悩みを乗り越えて自由になった先の世界、といったところでしょうか。「悩み」というやや重苦しい内容が、この章で一気に晴れ晴れとしたものに感じられるようになります。

恐らくこのブログを見てくださっている人たちは、多かれ少なかれ「悩み」を抱えている方がいると思います。この本は手に取ってみる価値はあると思いますよ!