2009年3月7日土曜日

ユダヤ人大富豪の教えII 本田 健著

今回は、先日のユダヤ人大富豪の教えの続編を読んでみました。この本は、もともと「スイス人銀行家の教え」という書名で出版されたものです。



この本も、著者である本田健さんの実際のご経験を元に物語風に書かれており、とても面白くお金について学ぶことができます。私にとって衝撃的だったのは、「お金の支配から抜け出る」という教え。特に多くの日本人(もしくはアジア人)にとって、この考え方を理解するのは難しいと思われます。お金は貯めて必要なときに使うのではなく、川の流れのように流れていくものであり、追い求めたりケチってあまり出さなかったりすると、いずれ災難が起こるという考え方。まさに「金は天下のまわりもの」ということですね。お金を回さないと、結局お金が入ってこなくなる。

これは最近私も実感していて、自己投資を増やすと収入も増える(私はまだその予感がするだけですが・・・)とか、チップをはずむとより良いサービスが受けられるといったことが該当するのではないかと思います。私がメキシコのリゾート地であるカンクーンや、カリブ海クルーズに行った際にも、お金持ちそうな欧米人はチップ不要というルールになっているにも関わらず、いろいろなところでチップを出してました。チップを貰った従業員はそのお客さんのことを覚えるだろうし、より良いサービスをしようとするのは当然ですよね。

しかし、このチップの習慣の中にも「お金に支配されている」人はいます。私の知り合いは、カンクーン空港のトイレ掃除の作業員から、何もされていないのにチップを要求されたと話していました。この場合、払う払わないに関わらず要求された方は嫌な気分になりますし、要求した方も「仕事なんて適当にやって、チップをせびることに精を出そう」というやましい思いに支配されてしまうでしょう。いずれにしてもそれは悲しいことです。

また、「人生を変える知恵を学ぶ」という教えでは、神田昌典さん等が主張している「セルフイメージ」に繋がる考え方が述べられています。ひと言で言えば「自分は自分が思う自分になる」ということですね。

「ビジネスをマスターする」という教えも素晴らしい。Win-Winで全てがハッピーであって初めてビジネスは成功する。これは是非多くの人に知ってもらいたい教えですね。日々の仕事に追われてイライラして、愚痴や小言ばかり言っていてはビジネスは成功しないということでしょう。

前作に引き続き、本当に良い本に出会うことができました。

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