2010年7月26日月曜日

日経7/26夕刊「寄付社会をつくる」

今日は表題の記事を読んでいろいろ考えてしまいました…。

お子さんのないご夫婦が始めた寄付。その寄付も、ご主人が退職後、奥さんが病気で余命宣告を受けて、国内ばかりでなく海外へ。

察するに、お子さんは欲しかったけれども授からなかったのでしょう。昨今では子供ができないことに対して、人を逆恨みして殺人まで犯すような輩いる中、寄付なんてなかなかできるものではありません。やはり戦争の経験など、大きな苦労をされてきているからこそできることなのでしょうか。

そして奥さんに余命宣告があった後、たびたびご夫婦で海外旅行に行かれたとのこと。うーん、もはやどんな気持ちで旅行されたのか、私には想像ができません。少なくとも私だったら旅行をまともに楽しめないでしょう。でもこのご夫婦は、訪れた先の貧しい子供への寄付も始めています。何ていうか、素晴らしいとしか言いようがありません。

そして奥さんに先立たれたご主人。今でも寄付を続けていて、もはや受け取る年金の額よりも寄付が大きいとのこと。年金を受け取っておきながらも、金額が少ない少ないと文句を言う人も多い中、本当に素晴らしい。その記事には奥さんの写真の入ったTシャツを着たご主人の写真が掲載されているのですが、満面の笑みを湛えておられました。

昨今は暗い話ばかりですが、この記事には妙に胸を打たれました。私も少しは見習わなくてはなりませんね…。

2010年7月25日日曜日

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 岩崎 夏海 著

今回は今でも話題のこの本をご紹介。かなり前に読んでいたのですが、なかなかここに書くことができておりませんでした。 今でこそかなり売れたので問題ありませんが、ちょっと書店で手に取るのが憚られる表紙ですね。でも中身はもちろん変な内容ではありません。

この本、なんと著者は「AKB48」のプロデュースをしていた人。内容も実際のAKB48のメンバーをモデルにしているらしいです。

もはや説明するまでもないですが、本書はこの本の内容を高校野球の運営に適用して、小説風にまとめたものです。ドラッカーの本は、もともと内容が抽象的かつ翻訳本なためかなり敷居が高いですが、この本はそれこそこの内容を必要とする人は誰でもスラスラ読めるのではないかと思います。

ポイントはかなり絞られていて、ドラッカーの思想のホンの一部しかカバーされていませんが、かなり重要なところは押さえているんじゃないかと思います。触れられている主なポイントとしては、おおよそ以下のような感じでしょうか。

1.マネージャに求められる資質(真摯さ)

2.「顧客は誰か」

3.「マネジメントは、生産的な仕事を通じて、働く人たちに成果をあげさせなければならない」

4.働きがいを与えるには、仕事そのものに責任を持たせなければならない。そのためには、①生産的な仕事、②フィードバック情報、③継続学習が不可欠

5.「専門家」と「マネージャ」の役割の違い

6.成長には準備が必要

7.人が雇われるのは、強みのゆえであり能力のゆえである。組織の目的は、人の強みを生産に結び付け、人の弱みを中和すること

8.「人は最大の資産である」

9.自己目標管理

10.イノベーションの戦略の一歩は、古いもの、死につつあるもの、陳腐化したものを計画的かつ体系的に捨てることである。

11.マネジメントの三つの役割(組織の目的を果たす、働く人たちを生かす、社会の問題について貢献する)

12.「マネジメントの正当性」-人の強みを生産的なものにする

13.成果とは百発百中のことではない。百発百中は曲芸である。成果とは長期のものである。

14.組織には、それ以下では存続できないという最小規模の限界が産業別、市場別にある。逆に、それを超えると、いかにマネジメントしようとも繁栄を続けられなくなるという最大規模の限度がある。

15.市場において目指すべき地位は、最大ではなく最適である。

16.新市場、特に大きな新市場は、共有者が一社よりも複数であるほうが、はるかに早く拡大する傾向がある。

17.集中することによって、(アルキメデスは)初めて世界を持ち上げることができる。

18.成果中心の精神を高く維持するには、配置、昇給、昇進、降級、解雇など人事に関わる意思決定こそ、最大の管理手段であることを認識する必要がある。

また、それぞれのポイントについて、実際に野球部で適用していく過程が描写されており、ドラッカーの本を既に読まれている人でも「あぁあれはこういうことが言いたかったのか!」という気づきが得られるのではないかと思います。

ただ、正直なところ「こじつけ」なところも少なくないように思えます。何だか情報処理技術者試験の論文試験の解答のように感じられなくも無くなはいです(どっちや!)。

いずれにしても、表紙を見て引いてしまっていた人も含めて、ぜひ一読されることをお勧めしたい一冊ですね。

2010年7月4日日曜日

消費税

久しぶりの投稿ついでに、ベタな政治ネタを少し。

消費税10%とか何とかって騒いでますが、どうなんでしょうねぇ。この問題に関する議論を見ていて、税制そのものより日本の政治家のレベルの低さが心配になってしまうのは、私だけでしょうか・・・。

私が今の政治家に求めたいのは、以下の3点です。

①政治・経済の勉強をきちんとすること

②数値に対する根拠を出すこと

③きちんと頭を使って考えること

何ていうか、当たり前過ぎて今更という感じですが・・・。消費税に当てはめて言うと、まず①については、例えばマクロ経済位は理解していないと税制は議論できません。税率が倍になれば税収も倍になるなんていう、もう逝ってよしという感じの話を聞きますが、モノの値段が上がれば需要は減るなんて、マクロ経済の基本の基本(というか別に勉強してなくても常識!?)の話です。下手をすれば税率を上げたことでモノに対する需要が減り、結果として税収が減るなんてことも十分あり得ます。せめてその辺はしっかりと理解してほしいです。

②の例としては、上記に関連した話で、税率をx%上げると消費がどれだけ減って、結果として税収が幾らくらいになるなんていうことは、それなりに算出できます。本来、こうした分析をした上で初めて、・・・なのでxx%上げましょう、と言えると思うのですが、誰かそういうことやってる人いるんでしょうか???

そして③。消費税を上げてそれを財源に法人税を下げれば、雇用が回復して景気も上向くとのことですが、嘘っぽいですねー。そもそも消費が減る=仕事が減るのに雇用を増やして何になるんでしょうか。企業もアホではないので、用途も無いのにお金があるという理由だけで人を雇ったりしません。まぁ要は、企業の献金や組織票の方が個人の票よりもオイシイというだけのことでしょうけど。

ちなみに、私は決して消費税を上げることに反対している訳ではありません。それ以前の問題ですね。まぁ選挙のことしか考えていない重鎮の圧力もあって、まともな議論や検討ができないという事情もあるんでしょうけどね…。

喉の調子

ここ数か月(数年?)痰に悩まされ続けており、内科を受診しても全く治らなかったので、先日呼吸器科に行ってみました。

そしたらなんと原因がわからないので即CTスキャン。何かぼったくられている気が…。

CTスキャンの結果は問題なし。そして耳鼻科にたらいまわし。

耳鼻科ではなんと鼻のレントゲン。鼻腔の状態を見て蓄膿症かどうかを判断するとのこと。 でも、やっぱり結果は問題なし。

その後鼻にカメラ突っ込まれて、粘膜を採取。 1週間後、再受診。取った粘膜の中の菌を培養したら、肺炎球菌が結構多かったのでこれが原因かも、とのこと。 うーん、何だか深刻そう。でも、とりあえず抗生物質を出してくれるとのことなので、ようやくこれで痰から解放されると若干期待。

で、抗生物質5日分のうち2日分を消化した現在。何の変化もなし。そして肺炎球菌について調べると、確かに肺炎につながるケースもあるようですが、普通の人でも菌を保持している場合はあるとのこと。うーん、どうもハズレっぽい。

結局今回も治りそうにないです…。どなたか良い医者を紹介してください・・・。