2010年2月21日日曜日

トヨタという会社

トヨタのリコールで大騒ぎになっていますね。いよいよアメリカの議会に社長が呼び出しを食いました。

一体トヨタはどうしてしまったのでしょうか。

トヨタと言えば「カイゼン」。トヨタのカイゼンと言えば、アメリカのビジネススクールの教科書やケーススタディにも出てくる、世界的なベストプラクティスです。

この「カイゼン」は、社員一人ひとりが日々必ず何かを改善していかなくてはならないという「文化」。トヨタの低コストや高品質は、まさにこの社員一人ひとりの取り組みからできたのだと思います。

一方、豊田喜一郎が創業したこの会社、豊田家が長期に渡って経営に携わってきたことが社内の求心力になってきたことは確かでしょうけど、その経営手法が世界的に認められているかというと、正直 “Who is Toyoda?” という感じでしょう。

そんな中で現在社長を務める豊田章男氏。この不況を創業家の求心力で乗り切るという意図らしいですが、社員が置き去りになっています。しかもこの章男氏、アメリカのビジネススクールを卒業した後投資銀行に勤務して、その後トヨタ入社。投資銀行からトヨタに入る意味が私には全くわかりません。「俺豊田家の長男だし、トヨタ入っとけばいずれ社長になれるだろう」という下心が透けて見えます。案の定、リコール問題よりダボス会議優先。社員としてみれば、「こんな会社でやってられっか!」という感じでしょう。そもそも世界的に見れば、これだけの規模の上場企業の社長が半ば世襲のような形で決められているという事実だけで Unbelievable です。

 

今回のリコール、一番かわいそうなのはトヨタ社員ですね。

 

事態の収拾には、社長辞任しか無いでしょう。

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