2008年11月7日金曜日

オンリーワンは創意である

私の尊敬するある方のブログで紹介されていたこの本を読んでみました。



恥ずかしながら、社名の"SHARP"はシャープペンシルの「シャープ」から来ているということを、今回初めて知りました・・・。

私がかつて勤務していた幕張の某社ビルの隣にもあったこの企業は、こんなにも凄かったんですね。本書では「I型人間よりT型人間を目指せ」という記述がありますが、これはあの世界一の戦略コンサルティング会社であるマッキンゼーで言われていることと全く同じです。やはり世界一を目指すとなると、一芸に秀でることはもちろん、引き出しも多く持っていないとダメなんですね。私もT型人間を目指したいと思いつつ、かつては完全なI型、現在はやや-型になってしまっているなぁと反省しています。

これも恥ずかしながら本書で初めて知ったのですが、カメラ付き携帯もワンセグ携帯も、全て(通信事業会社ではなく)SHARPの方々が発案したんですね。某通信事業者に勤める私としては、ちょっと残念というか情けなくなりました・・・。周りのプレイヤーが世界に通用する技術やアイデアを持ちながら、それが通信事業者の力でコントロールされていた。大変残念なことですね・・・。でも現在はそれもかなり変わりつつあるので、今後に期待です。というか、むしろ私自身も貢献すべき立場ですね・・・。(^ ^;;)

また、私の大好きな本のうちのひとつに、ジェームス・ヤング著の名著「アイデアの作り方」がありますが、その本の中には「新たなアイデアは既存の情報の新たな組み合わせである」と書かれています。組織や会社、業界の壁を越えて、それぞれが持つアイデアを組み合わせると、通信サービス業界でもまだまだいろいろなことができるということを、この本(「オンリーワンは創意である」)で改めて感じさせられました。

いずれにしても、この本にはSHARPという会社が、ソニー等と対極に位置づけられながらも、世界で「オンリーワン」の地位を築いた過程が書かれており、どんな企業でもやり方によっては世界に通用するビジネスができる可能性があると勇気づけられます。また、SHARPという会社が世界の「オンリーワン」になった過程がかなりリアルに書いてあり、そこからはいろいろと学ぶことがあると思います。皆さんにも読むことを強くお勧めできる1冊です。

# SHARPがX68000のようなパソコンを発売したにも納得ができました。
# 当時としては画期的な65535色を表示するグラフィック機能や、
# ウィンドウズ発売よりも前にウィンドウズライク(?)なGUIのOSを
# 提供する(というかOS/2を意識していたのかな?)など、かなり挑戦的で
# 「オンリーワン」な製品でした。高かったけど。

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