2009年1月6日火曜日

起きていることはすべて正しい 勝間和代著

勝間和代さんの新しい本を、遅ればせながらようやく読みました。



勝間さんというと、「ロジカルシンキング」という感じですが、本書ではそういったこととは全く異なる部分での「勝間さんの生き方」が書かれています。まず勝間さんが本書で薦めているのは、「メンタル筋力」を強くすること。「メンタル筋力」というのは勝間さんが定義された新しい言葉でしょうか。ストレスをコントロールし、読書をはじめ徹底した疑似体験の量を積むこととのことです。この部分には勝間さんが「ひきこもり」だったことなど、意外な一面を垣間見ることで、「勝間さんのような人だからできるのでは?」という考えが一掃されます。また、黒木瞳さんをはじめとする著名人の「メンタル筋力」についても書かれていて、大きな納得感があります。

次に出てくるのが、「潜在意識を最大限に利用する」こと。私も受講したフォトリーディングが大きな要素のひとつですが、その前提にある「与えられた機会を最大限に活かす」、「感じたことをなるべく使う」、仏教の教えにもある「三毒追放」、そして本書のタイトルでもある「起きていることはすべて正しい」ということについて、なぜそれらが大事なのかが書かれています。特に「三毒追放」は「妬まない、怒らない、愚痴らない」ということで、私も耳が痛いですが、勝間さんはコンサルティング会社に勤務されていた頃には、デスクの脇にこれを大きな文字で紙に書いて貼っておいたそうです。

さらに、「捨てる」技術の重要性も語られています。この技術を磨くことによって、大事なときに即断即決できるようにし、即断即決そのものが良い結果を生み出すということが、勝間さんのご経験と共に書かれています。貧乏性な私にとっては、ここが一番取り入れるのが難しそうです・・・。

また、人との出会いを活かし切り、自分・相手の「パーソナル資産」を増やすべき、ということも述べられています。ここでは勝間さんの貪欲なまでの「人との出会い」の活かし方を知ることができます。私も最近は勉強会などの機会があれば、できるだけ足を運ぶようにしていますが、ただ足を運ぶだけではダメですね。

最後に、自分をしっかりと持ち(アサーティブ)、筋の通った「わがまま」を言うべき、ということが主張されています。このあたりは、東響コーラス等でプロの音楽家の「こだわり」をいろいろと見てきたので、非常に入り安かったです。飯森範親先生あたりは、特に「こだわり(わがまま?)」が強く、それによってある種のカリスマ性までもが生まれている良い例です。

ということで、今回も役立つ情報盛り沢山の勝間本。売れ行きも好調のようですので、まだ読んでいない皆様も、手にとってみては如何でしょうか?

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