2009年1月10日土曜日

ワークライフ“アンバランス”の仕事力 田島弓子著

昨今日米を中心にさかんに言われている「ワークライフバランス」ですが、今回はその全く正反対のことについて書かれた本を読んでみました。



仕事に対して徹底的に「ハマる」ことで、モチベーションが高まりかつ高いアウトプットを出せるようになる、というのが著者の主張です。その他、人を動かすためには自分がどう行動すべきか、未知の仕事に対してどう対処するかなど、著者の具体的経験から生まれたノウハウが紹介されています。

私にとって最も印象的だったのは、「キャリアとは『作る』ものではなく『作られる』もの」であるという主張。よく会社の上司や人事は、「5年先、10年先のキャリアを考えろ」と言いますが、その方向が自分の適性に合うかどうかは、実際にやってみないとわからない。だから、あれこれ考えるよりも目の前の仕事にとことんのめりこむべき。私的にはとても納得です。

しかし、人生全てを仕事につぎ込む、というのは少し行き過ぎかと。著者もご結婚されているので理解しているとは思いますが、家族との時間も大事ですよね。まぁ本を売るためのマーケティング戦略として、昨今主張されている「ワークライフバランス」にあえて反論するようなタイトルを付けたのでしょう。いずれにしても、読みやすくてとても良い本です。

0 件のコメント: