2009年1月6日火曜日

ビジネスマンのための「発見力」養成講座 小宮一慶著

以前読んだビジネスマンのための「数学力」養成講座が含まれる「養成講座」シリーズから、今回は「発見力」を読んでみました。



情報が溢れる現在、その情報を「捨てる」ことについては、勝間和代さんをはじめ多くの方が述べていますが、情報を「発見する」ことについて書かれた本は少し珍しいのではないかと思います。しかも本書では、冒頭に新幹線の自動改札が乗車券と特急券をどのような順序で吐き出すかが述べられるなど、なかなか気付くことのできない事実が散りばめられており、それらを知るだけでも雑学として使えそうです。

また、「景気が悪くなると企業は3K(交通費、交際費、広告費)を削る」ということや、拡大している介護市場より、少子化の塾市場の方が儲かっているのはなぜか、手元流動性と借り入れの関係、儲かっているレストランとそうでないレストランの見分け方など、実際にビジネスを考えるのに役立つ視点が数多く示されています。「ザ・ゴール」では、忙しくしている工場は十分儲かっていないという見方が書かれていましたが、レストランは逆なんですね。

さらに、新聞は興味のあるところだけではなく、一面から順にすべて目を通すべき、興味の無い雑誌も読んでみるべき、といったことも著者は薦めています。これはまさに「捨てる」の逆ですが、貧乏性の私としてはすぐに取り入れられそうなポイントです。(^ ^;;)

小宮さんの「養成講座」シリーズはハズレがないですね。近いうちに「解決力」も読む予定です。

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