2009年2月6日金曜日

勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─ 勝間 和代著

勝間さんの本はこれまで自己啓発系のものしか読んでこなかったのですが、本書には勝間さんの専門分野のひとつであるマーケティングについて、かなり深いところまで書かれています。



マーケティング・プライシングについては私もビジネススクールでいろいろと学びましたが、やはりマッキンゼーで一流企業の幹部相手に実際にコンサルティングをされていた勝間さんだけあって、本書では同分野について非常に実践的で深いところまで触れられています。

利益を(顧客当たり単価-顧客当たり獲得コスト-顧客当たり原価)×顧客数というように分解して、それぞれの要素をどう設定すれば良いか、様々な角度から述べられています。特に、単純な値下げは絶対してはいけない、という主張には納得。これは実はビジネススクールの選択科目でも勉強しました。つまり、シェアの大きい会社が値下げすると、殆どの場合売上げの減少が顧客の増加よりも大きくなるということです。私も留学時のブログでド○モの値下げを批判してましたが、勝間さんも同様に批判してますね。(^ ^;;)

勝間さんの本は殆ど読んでいますが、本書ほど勝間さんの専門知識がつぎ込まれているものは無いのではないでしょうか。そして、その専門知識の豊富さに、私は改めて脱帽しました。

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