2009年2月11日水曜日

モモ ミヒャエル・エンデ著

文学部卒業の妻の勧めもあり、本来小学校5~6先生くらいが読むものですが、こんな本を読んでみました。



この本は、現代社会を見事に風刺しながら、それに対照する存在として、モモという温かい心を持った子供を描いています。ストレスと戦いながら生活のために仕事をする人。良い学校に進学するための勉強しかしない子供。そんな状況が誤りであることが、大きなストーリーの中で語られています。「時間」を「灰色の男達」に吸い取られ、心にゆとりをもつことができない人々の描写は、まさに現在の東京の風景と重なります。

小学生向けですが、むしろ大人が読むべき本かもしれません。ストーリーで心が温まるだけでなく、人生に対する考え方をも変えうる本です。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

おぉ。ミヒャエル・エンデ。初めて、読んだことがある本が紹介されました。
ミヒャエル・エンデは、はてしない物語もお勧めです。
普通の本も読むんだね。