2008年10月29日水曜日
現場力を鍛える
典型的な官僚的組織に所属する私としては、この本は耳が痛くなるような内容ばかりです。「仕事はつながってこそ価値を生むにも関わらず、自分、自部門の業務しか知らない、他部門の業務は無視し関心がないといったことが現場に蔓延している」「その結果、組織としての全体最適は追求されずに、部分最適の集合体に陥ってしまう」「経営トップが何と言おうが、現場が納得しないとものごとが進まない企業は未だに多い。現場に遠慮し、はっきりした支持すら出せない企業さえある」・・・全てに納得させられてしまいます。
一方で、「トヨタには『前工程は神様、後工程はお客様』という言葉がある」というのには一種の感動さえ覚えました。アメリカのビジネススクールでは、もはや「日本」は殆ど注目されない一方、「世界のトヨタ」の話はいたるところで出てきていました。今でこそ不景気や円高でトヨタの業績もあまり良いとは言えませんが、そういう状況もすぐに打破されるでしょう。
どんな業種の方にもお勧めできる一冊です。是非読んでみてください。
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